当事業所で、現在実施している5つの感染対策
①移動は、都内バス・電車・徒歩を利用
※東京都知事からの自粛要請に伴い、高速バスや新幹線を利用した大阪への出張は自粛しております。
大阪のお客様には大変ご迷惑をおかけします。ご理解ご協力を頂きありがとうございます。
②体温測定
訪問当日、トレーナーとお客様に義務づけています。
37.5度以上の発熱や体調不良が認められる場合は、ご利用を控えて頂く場合があります。
また同居される御家族の方にも同様の症状がみられた場合は、事前にご連絡を下さい。
③消毒薬散布
訪問前に玄関口にてトレーナーの全身に散布致します。
④手指消毒
手指消毒或いは、ご自宅の洗面所で手洗いをさせて下さい。
⑤マスクの装着
トレーナーは必須。お客様は任意と致します。
その他
トレーナーは、十分な換気のない飲食店の利用は自粛しています。
家屋中と家屋外の区別
外で上着着用、訪問宅で脱衣
コーチングを組み込んだ、目標達成手法を導入
何のためにトレーニングをするのか?
目標を達成したらどんな世界が見え、どんな気持ちが得られるのか?
目標を達成するためには何が必要なのか?
今から具体的に何に取り組めば良いのか?
あなたが本当に望む「何のために」が明確になれば、後は真っすぐ突き進めば良いのです。
あなたは
やりたいと思ってはいてもなかなか行動に移すことができないといった経験はありませんか?
人の脳は、本質的に変化を恐れるようにプログラムされています。
理由:安全、安心、安定を守るため (心のホメオスタシス)
現状から脱却するには、大抵の場合労力が要ります。最初の一歩って大変なんです。
だから直近の過去の経験から、今を続ければ現状が維持されるというところで納まってしまう。
そんな時は、最初の一歩のハードルをうんと低くすることが大切です。
例えば、立つだけで怖がっている人に、いきなり歩けと言っても難しい。
まずは、立ってジッとしてられるよう練習するところから始める方が、
長い目で見たとき着実、確実な進歩が得られることでしょう。
気持ちとは裏腹に、行動に移せない理由は他にもあります。
それは、
具体的な方法がわからないからです。
頂上の見えないくらい遠くにある山に登ることを想像してみて下さい。
では、荷物の準備はしておいたので、
思い切って登って来てください。
・・・・
これでは無理ですよね。
では、今目の前にあるこの道に沿ってまっすぐ歩いて下さい。
この道は、あなたの目指す山の頂上に繋がっています。
道すがらにある山小屋で位置を確認しながら、自分のペースで行けばよいですよ。
これでは、どうでしょうか?
何をすれば良いかわかれば人は思いのほか、簡単に行動できるものなのです。
「病院にいたときより良くなった。」「今までにないアプローチでした。」
「一カ月もしないうちにできることが増えた。」
と激励して下さるのは、お客様。
慢性期となってからも改善の可能性があるという
経験則を確信に変えてくれたのもお客様でした。
今までのお客様が証明して下さった改善の糸口を一人でも多くの方に体験して頂きたいと思います。
自分の老後や家族を介護することになったときに支援が受けられる心強い存在です。
介護保険制度における介護給付サービスは、
地域の人が安心して現状の生活を続けていけるように様々なサービスが整備されています。
近年は、デイサービスといった通所サービスや訪問看護ステーションが急増し、
生活者の身近な存在になってきている事と思います。
このようなサービスのお蔭で介護者の負担は半減とまではいかないまでも、
相当楽になっていることは確かです。
一方、介護を受ける側の人にとってはどうでしょうか?
介護を受けている人は、果たして介護サービスの充実を望んでいるのでしょうか?
恐らく多くの方は介護が必要でない状態に戻りたいというのが本心ではないでしょうか。
それを解決するのに有効なのが、リハビリテーション(以下、リハビリ)というサービスです。
では引き続き、介護保険内で実施されているリハビリの現状について説明していきます。
残念ながら、介護保険内のリハビリサービスは残念ながら十分とは言えません。
グラフは介護保険給付費実態調査に対して介護事業所が提出したアンケート結果です。
全体の8割以上の事業者が、要介護状態の利用者を自立した社会参加ができる状態へと導けていないということがわかっています。
このような結果を受けて、国は介護報酬を下げるという対応をとっているわけです。
政府は、高齢化社会への対応に苦戦しているため、
国民の要介護度を改善し、社会保障負担を下げたいと考えています。
政府の方針に一致するなら補助が出るし、反するなら補助が出ない。
つまり、効果のないところにお金は出さないということです。
私は、病院や介護施設、訪問看護ステーションで働いてきた経験があります。
擁護するつもりはありませんが、時間制限やマンパワーの問題を考慮すると質の担保が難しいのはある意味仕方ない部分も確かにあるのです。
現場の声からも、身体の能力改善の面では満足感は十分でないことが伺えます。
また、医療機関、介護保険内サービス、就労支援サービスは、
元来途切れなく繋がっており、要介護状態から自立状態へとスムーズに支援していけるよう仕組み化されていましたが、このシステムも老朽化し現状に耐え切れないでいると言えます。例えば、入院期間の短縮、マンパワー不足によるサービス提供量の不足が挙げられます。
そういった現状に対して、介護保険外サービスが注目され始めています。
特に介護保険外のリハビリサービスは、身体の改善を求める方にとっての心強い新たな選択肢です。
保険外リハビリサービスの具体的なメリットはこのような部分です。
リハビリの質については、施術の腕一本で経営しているセラピストがほとんどです。
技術は自ずと高まってきますし、
一般化されていないけど結果の出せる独自の方法を持っているサービス提供者ばかりです。
結果を追い求めていくうちに、自然とお客様の社会参加を支援できたときの喜びは言葉では表せません。
恐縮ではありますが、一緒に頑張ってきた仲間という気持ちになります。
アストロでは、保険外の訪問リハビリサービスという立場で、お客様のご要望に最大限応えていきたいと思います。
220人の医師が回答
◆現在の保険制度「社会復帰を目指す脳卒中患者さんのリハビリをカバーできていない」48.2%
◆復職のための実践的なリハビリテーション「不足している」69.5%
◆脳梗塞・脳出血などの後遺症の改善を専門とした保険外リハビリ施設
「存在意義を感じる」72.3%、「主要なリハビリ先の1つとして紹介したい」10.0%、「オプションの1つとして紹介したい」45.9%
一般に脳卒中後の回復は、発症から1か月程度はスムーズな回復を示し、その後の回復はやや緩やかになります。
そして発症後3カ月で85%程度の回復が得られるとされ、6カ月の時点で残る障害はほぼ後遺症と考えられています。(=プラトー)
プラトー
<意味>自身の能力を高め、更なるスピードで成長していくことが難しい段階。
学習や作業の進歩が一時的に停滞する状態。
このようにプラトーは改善の限界を示す言葉ではありません。
ここで分かって頂きたいことは、
「これまでと同じ戦略では同じ結果しかもたらさない」
ということです。
つまり、プラトーは違う方法を試す時期なのだと考えてみるべきです。
図の曲線からもお分かり頂けるように、最初の3ヶ月というのは、脳卒中の回復の変化が生じやすい時期とされています。
なぜならこの時期は、
脳の腫れが解け、途絶えていた血行が再開し、脳組織の自然修復がおきる時期だからです。抑え込まれていた機能が再起動することになるので、急激に回復するというわけです。治って当たり前の時期です。
この時期のリハビリはどちらかと言えば悪化させない、過度の安静を避け体力を低下させないことが目的です。
そして、およそ発症後3カ月以降の脳の自然修復を終えてからの回復は、傷つかずに残った組織が、失われた機能を補うように神経の連絡路が作り変えられることに依ります。リハビリは特にこの「神経の連絡路の作り変え」を促進するのに効果を発揮すると言われています。
脳の回復の可能性が6ヶ月までに留まっていたのは、リハビリの方法論が確立されていないかったことやリハビリサービスが充実していないことも原因の一つだと私は考えます。
脳や身体は、トレーニング戦略を変えることでさらなる改善が得られる可能性をもっており、様々にあるすべての障害が一律に改善しないということはないのです。
実際、何人もの脳卒中の患者さん達を支援させて頂いている経験から、治るべき人が治しきれずに生活されているという現状は嫌というほど見てきました。それを少しでも何とかするために、私はこの公的介護保険外サービスという分野で闘っています。
またその経験値を後押しするかのように、退院後のいわゆる維持期と言われる時期においても、さらなる回復を望めることは多数の報告から明らかになっています。
一つ障壁を挙げるとすれば、退院後も「リハビリを継続すること」があるのかもしれません。
地域での理学療法サービスを利用して理学療法を継続することが脳卒中患者の機能回復を増強する、私はそう感じています。
(Holmqvist LW, Von Koch L, Kostulas V, et al: A randomized controlled trial of rehabilitation at home after stoke in southwest Stockholm. Stroke 29: 591-597, 1998)
■目次
1. 脳梗塞とは頭の中の血管が詰まること
2. 脳の血管が詰まるとどうなるの?
3. 脳組織が壊死すると何が起こる?
4. どんな脳梗塞が重症化しやすい?どんな脳梗塞が起こり易い??
5. まとめ
脳血管疾患というのは、血管が破れるか詰まるかのどちらかです。
今回は脳梗塞なので詰まる方。
例えば、脳梗塞が起こる典型的なパターンはこうです。
8月の夏真っ盛りの朝、いつも起きてくるはずの夫が起きてこない。
呼び掛けるも反応なく、慌てて救急搬送したところ脳梗塞だったとわかる。
!注意!
寝ている間過ごす寝室は脳梗塞を発症しやすい場所。あと起床後2~3時間も危険な時間帯です。
脳梗塞を発症するのはドロドロ血が大きな原因となるので、「脱水状態」にならないよう注意しなければなりません。寝室を適温に調整し、寝る前後には少なくともコップ一杯の水分を摂るようにしましょう。
では、頭の中の血管が詰まるとどうなってしまうのでしょう?
血流がパタッと止まり、その先に血液が流れなくなると、、、
①大域症状:詰まった先の細胞と関連のある機能が停止する
②局所症状:血流が途絶えた先の脳細胞が壊死する
脳の血流は、物流業にとっての道路インフラ(?)のようなものです。
各地域に物を届けられるよう道路が都市の隅々まで整備され、人々の生活を支えています。
ここでは道路が血管で、届けられる物が酸素や栄養と喩えられます。
言い換えると、酸素や栄養を脳細胞に届けるのが脳内の血液の役割なんです。
さっそく、脳血流を物流に置き換えて考えていきましょう。
もし道路が崩壊して物資が届かなかったら?ここ数年内にあった大震災でも話題になりましたね。
そうです。当然、生活が成り立たなくなります。
震災の場合、実際には復興が進んだことで一部は完全に麻痺し、一部は一時的な障害で済んだと言えます。
1.一時的に閉塞して脳機能が低下する
→血圧測定、血液検査、心電図、CT/MRI、MRA、頸動脈エコー
2.完全に閉塞して脳組織が壊死する
→血圧測定、血液検査、心電図、CT/MRI、MRA、頸動脈エコー
また物流業における道路インフラが震災で麻痺することをイメージしましょう。
物流立たれてが困るのはそこに生活している人だけでしょうか?
違いますね。遠方にいるその家族、取引をしていた会社などにも一時的に混乱が生じると思います。
但し、脳梗塞においては混乱は一時的なものです。
大事には至らず、血流が途絶えたエリアだけが障害を残します。
脳出血と脳梗塞の違いはココ!!
脳梗塞は血流が立たれた中心部は障害を残しやすいですが、その他の部位は一時的な混乱で済みます。
一方、脳出血は血腫が消失するまで周りの脳を圧迫し続けて組織を傷つけるので、予後が捉えにくい特徴があります。
だから、どこの血管が詰まったのか知ることは予後を判断する上でも重要なことなのです。
→CTやMRIという画像検査
(脳梗塞像、その範囲)
(CT画像)
脳内限定!脳梗塞の種類別 重症度ランキング
1.心原性脳梗塞 :心臓でできた大きな血栓が太い脳血管で詰まる
2.アテローム性脳梗塞 :中くらいに太い脳血管が詰まる
3.ラクナ梗塞 :細い脳血管が詰まる
脳内限定!脳梗塞の種類別 頻度ランキング
発症部位別 症状一覧
1内頸動脈閉塞
(片麻痺、知覚鈍麻、同名半盲、意識障害)
2中大脳動脈
(片麻痺、知覚鈍麻、同名半盲、意識障害)
3前大脳動脈閉塞
(片麻痺、下肢知覚障害、筋硬直、不随意運動、記憶障害)
4後大脳動脈閉塞
(半身の感覚鈍麻、自発痛、不全片麻痺、不随意運動、同名半盲、小脳失調)
5椎骨動脈閉塞
(ワレンベルグ症候群)
6脳底動脈閉塞
(昏睡、弛緩性四肢麻痺、小脳失調、ホルネル症候群、構音障害、半身の感覚障害)
A.脳梗塞は、脳の血管が詰まることでその先の脳組織が壊死してしまう
B.画像検査や血液検査、エコーなどをして、脳が置かれている状態を把握する
C.血流が途絶えたエリアのみに障害が残るので、予後が把握しやすい
■目次
1. 脳出血とは頭の中の血管が破れること
2. 脳が血液に浸かるとどうなるの?
3. 脳内で出血すると何が起こる?
4. まとめ
脳血管疾患というのは、血管が破れるか詰まるかのどちらかです。
あるあるなのは、こんな場面。
空気が冷え切った冬のある日、風呂に入ろうと脱衣所で服を脱いだ時、血管が音を立てて破れる。
!注意!
温度差の大きくなる風呂場や脱衣所は血圧が激しく変動し、脳出血を発症しやすい場所。
トイレでの息こらえも脳出血が起こしやすいので覚えておきましょう
では、頭の中の血管が破れるとどうなってしまうのでしょう?
血管がプツッと破れ、ドクドク血が流れ出てくると、、、
①大域症状:脳が血液に浸かる
②局所症状:脳内で出血して組織を傷める
脳は、水に浮かぶ豆腐(!?)のように頭の骨の中に収まっています。
この水に当たる液体を髄液と呼び、
①脳を衝撃から保護する,②頭の中の圧力を調節するなどの役割があります。
脳を豆腐、髄液を水と置き換えて考えていきましょう。
では、このプールに醤油をかけるところを想像して下さい。
醤油で水が濁ってきて、塩分が豆腐に浸みると豆腐からは水分が出てきますね。
1.髄液内に血液が混ざる
→髄液検査
(血性髄液、キサントクロミー、髄液中赤血球増加、髄液蛋白量増加)
2.脳組織が障害を受けると血中に酵素(タンパク質の一種)が出てくる =逸脱酵素
→血液検査
(GOT増加、白血球増加)
ここでも水に浮かんだ豆腐で考えてみましょう。
脳内で血管が破れて血がドクドク出てくるということは、こんなイメージです。
豆腐の中に、ケーキの絞り袋を突き刺して注入した状態。
(やったことないけど、、、)豆腐は恐らく割れたり、変形したりするはずです。
要するに、異物が中で膨らんでいくことで周りの組織を傷つける訳ですね。
但し、傷害された部位に応じた症状が現れるので、
どこの血管が破れたのか知ることは予後を判断する上でも重要なことなのです。
→CTやMRIという画像検査
(脳血腫像、脳圧排の程度)
(CT画像)
脳内限定!出血が起こり易い場所ランキング + (主な症状)
1被殻出血
(意識障害・昏睡、弛緩性麻痺、共同偏視、失語、失行)
2視床出血
(片麻痺、視野欠損、深部知覚障害)
3皮質下出血
(片麻痺、失語、半盲)
4小脳出血
(嘔吐、めまい、起立・歩行不能)
5橋出血
(昏睡、四肢麻痺、縮瞳)
A.脳出血は、脳の血管が破れることで血が脳の組織を傷つける
B.髄液検査や血液検査、画像検査などをして、脳が置かれている状態を把握する
C.傷害される場所によって症状や予後は違ってくる
高次の脳機能は何を礎にしているか知っていますか?
実は脳機能には段階があって、まず基礎になる低次脳機能から少しずつ積み上げていく必要があるんです。
それには現状を的確に捉えて、段階的に課題の難易度をアップしていかなければなりません。
簡単な例を挙げてみます。
・息も絶え絶えの体力の限界のときに難解な計算問題をあなたは解けますか?
・お腹が空いているときに、イライラせずにいられますか?
精神活動を正常に機能するためには、どちらもベストな状況とは到底言えません。
まずは、環境・状況を整えることから始めませんか?
「見えない障害」だからこそ他人には理解されない。
他人と共存するには、お互いの歩み寄りが必要不可欠です。
その橋渡しをするのが、私たち専門家の役割だと考えています。
アストロが考える高次脳機能障害に対する5つのアプローチがきっとあなたのお役に立てるでしょう。
「感覚障害があって、どうやって動かして良いかわからない」
「痙縮が強くて、歩けない。どうしたら突っ張らずに歩けるの?」
「ある程度は動けるんだけど、素早い動きが苦手。本当はスポーツができるようなレベルまで動きを改善したい」
アストロでは、
そもそも身体の動かし方が分からない“0”の状態から
力の入れ方がわかる“1”を創り出す方法の開発に成功しました。
いくつかの検査を通して、皆さまそれぞれの脳と身体に合った動きのエッセンスをお客様と一緒に探して参ります。
痙縮からの脱却も素早い運動の獲得も、
どのように筋肉をコントロールすれば良いかわからない状態のままでは、成し得ません。
ある程度改善が得られたとしても、礎が不安定ではいずれボロが出てしまいます。
脳卒中のリハビリにおいて見落とされていることが多いのがコレです。
例えば、
a.関節が固まって身体を動かせない。
b.筋肉をコントロールできなくて身体を動かせない。
どちらを優先的に解決すべきでしょうか?
私は❝a❞が答えだと考えています。
なぜなら、人の身体は、関節の硬さを自分の筋肉の力で越えられないからです。
もしそんなことができたら、自分の筋肉の力によって関節が壊れてしまいます。
単純なことですが、適切な順番でリハビリを進めることは、
最速最短で成果を出すためには必須のノウハウなのです。
Scientific basis 科学的根拠に基づいていること
Speciality 脳卒中に特化していること
Self‐actualization 自立支援に留まらず、「なりたい自分」まで支援すること
アストロでは、脳科学、リハビリテーション医学、スポーツ科学の情報を集約し、脳卒中に特化したトレーニングメソッドとして体系化しました。
脳卒中を発症すると脳が傷つくので、改善すべき対象は身体であって、かつ脳であると言えます。アストロでは脳と身体の結びつきを強化するために、3段階のステップを踏んで成果に繋げます。
筋肉が素早く引き伸ばされたときに生じる伸張反射が強まることを主体する筋肉が緊張した状態。
平たく言うと、
触れるなどちょっとした刺激でも筋肉が引っ張られたと勘違いして勝手に縮こまってしまう状態。
脳卒中を経験した多くの方が、痙縮に悩んでいる
海外の報告では, 脳卒中の35%以上, 重度の頭部外傷の75%の患者が痙縮の症状があると報告されています.
筋肉が過剰に緊張した状態にあると、どんなことが起こるのでしょうか?
・身体が固まって、自由に動かせなくなる。
・足に症状が出ると、歩けなくなる。
・最悪の場合、痛みが出たり、関節そのものが固まってしまうこともある。
脅かすようですが、中には深刻な事態になる人もいるのです(>_<)
例えば、手に麻痺、こわばりがある方が、麻痺した手を使わずにいると痙縮の症状が一層強まってしまう
「動かしにくい」を理由に動かさないでいると、不使用が不使用を生む悪循環に陥ってしまう。
痙縮のある方の特徴に以下の3つがあります。
・意識して動かそうとすればするほど力が入り筋肉を強ばらせて動かし難くなる
・不慣れで困難な動作であればあるほど筋肉が強ばる
・歩行や階段昇降などの不安定な動作時で特に強く強張る
実は、この3つは脊髄・筋肉のコントロールを失っていることと関係があるんです。
痙縮と間違えやすい状態として、「拘縮」という状態があります。
拘縮とは?
関節を構成する軟部組織(血管や筋組織、神経組織など)が変化し、可動域制限を起こした状態のこと。
つまり身体を動かさないことで組織が線維化して、関節が固まってしまうことを拘縮と呼んでいます。
痙縮と拘縮の見分け方は簡単!
例)肘を曲げる筋肉が痙縮を起こしているとします。
それが痙縮であれば、反対の手の力でゆっくり肘を伸ばせばジワジワと伸びてきます
一方、それが拘縮であれば、同様にゆっくり肘を伸ばしても伸びてきません。
痙縮に対するリハビリテーションはガイドラインで推奨されているものをご紹介致します。
Ⅰ.痙縮の内服薬
片麻痺の痙縮に対して、ダントロレンナトリウム、チザニジン、バクロフェン、ジア
ゼパム、トルペリゾンの処方を考慮することが勧められる(グレードA)。
Ⅱ.その他の治療薬、治療法
顕著な痙縮に対しては、バクロフェンの髄注が勧められる(グレードB)。
2. 痙縮による関節可動域制限に対し、フェノール、エチルアルコールによる運動
点あるいは神経ブロック(グレードB)およびボツリヌス療法(保険適応外)(グ
レードA)が勧められる。
(グレードA:行うよう強く勧められる グレードB:行うよう勧められる)
※但し、有効だとする報告が数多く上がっているグレードAの方法でも、必ずしも期待する変化を得られるとは限りません。
一定期間試してみて、効果がなければ違う方法を試すという粘り強い姿勢が大切です。
痙縮筋をしっかり使う、反復して体重を支えるというトレーニングは、筋のこわばりを増悪させることはなく、むしろ随意運動の回復とともに痙縮の改善が期待できる。