練習量を無理なく増やす方法

投稿者:info@astro-jpn.com

練習量を無理なく増やす方法

「訓練量の増加が脳卒中片麻痺の能力低下の回復を促すことに有効」
これは数々の研究報告から明らかに効果が実証されています。
言い換えれば、
適切な部位の筋肉を動かして反復練習できるかが機能回復の鍵だということです。
しかし、
思ったように動かない身体を使って反復回数をかせぐことは、
集中力を必要とする分、続けることが難しいというのが実際のところではないでしょうか。
そこで参考にしたいのが、この報告。
脚の麻痺筋に対する機能的電気刺激やペダリング運動は歩行能力の向上や、筋
再教育に有効であり、通常のリハビリテーションに加えて行うことが勧められ
る(グレードB)
→麻痺改善に対して電気刺激治療器の使用、自転車駆動運動を薦めている

電気刺激治療器

電気治療とは、皮膚に電極パッドを貼り、電気刺激を流すことで筋肉を強制的に働かせることができるものです。
それは、麻痺筋肉の不使用による筋肉の萎縮を防ぎ、筋力を維持、向上させることを助けます。
・使用器具
低周波治療器 (家電量販店で使用されているものでも可)
過去に経験した脳卒中の患者さまで市販の電気刺激を使って機能回復をお手伝いしたことがあります。
ただし、必ず商品の詳細から使用する上注意をよく確認してから実施して下さい。
使ってはいけない人がいます →心臓ペースメーカー装着者や重篤な心疾患を持つ人、妊婦さん など
・方法
刺激様式:途切れのない持続的な刺激
刺激量:関節が動き始める≦ (最適な刺激量) ≦痛みの出始め
    ある程度自力のある人は弱め
    全く力の入らない人は強め
<手首を起こす筋肉を刺激したい場合>
<爪先を挙げる筋肉を刺激したい場合>
「電気治療 足背屈」の画像検索結果
応用:筋肉が収縮している時、どこにどんな感覚がありますか?
   電気刺激を行った後は、その時の感覚を再現するように動かしてみましょう。
参考となる商品:

ペダリング運動

自転車トレーニングは、交互性、対称性のあるリズミカルな脚の動きを促すという点で歩行能力改善に有用と言えます。
非麻痺側の脚で麻痺側の脚のペダリング運動を補助することができるというのが特徴です。
訓練量が大事という点を振り返ってもらうと、非麻痺側の脚ばかりを使ってしまうのはナンセンスです。
ペダリング運動では脚の動きを目で見て感じやすいからこそ、左右対称の動きを目指して動かしてもらいたい。
・使用器具
エアロバイク
・設定
負荷(重さ):一定
回転数(rpm):Step1:30回転 Step2:60回転 Step3:90回転
       徐々に早い運動に慣れると良い
速度やペダリングの重さを調整することで筋力トレーニングも持久力トレーニングもできる
という点では自主トレーニングに適しています。

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